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薄墨色から赤く変化する珍しい桜のご神木 会津美里町 伊佐須美神社の薄墨桜と高天原の神代桜

2000年の歴史を誇る会津の総鎮守 会津美里町伊佐須美神社には初詣で約18万人(会津美里町観光協会HPより)、年間を通して約130万人(福島県HP平成28年観光客入込状況調査より)が訪れるそう。

気がつけば、私も何気に年間1回以上は訪れているような気がします。(2018年はこれで2回目)

会津美里町 伊佐須美神社

しかしながら、初詣や花祝祭、あやめ祭、御田植祭などの見どころの祭事・行事のタイミングはなぜか外しており、いつかは見どころを押さえておきたいと思っていました。

そして、2018年4月21日会津美里町観光協会・会津美里振興公社が運営する「会津美里町ポータルサイト・ミサトノ.jp」まるごと美里ブログ にて、伊佐須美神社の薄墨桜・虎の尾桜が見頃との記載を思い出し、午前中に居た猪苗代町から約40kmの大移動。

伊佐須美神社へとやってきました。

それにしても今年の桜は散ってしまうのが早く、宮川の千本桜はすっかり見ごろを過ぎ、伊佐須美神社外苑の桜も既に散り始めの様子でした。

会津美里町 伊佐須美神社外苑

それでも、例年4月下旬見ごろの高天原の神代桜(たかまがはらのかみよざくら)は、何とか待っていてくれていました。

会津美里町 高天原の神代桜

樹齢約300年で樹高が約12mと一本桜としてはやや小ぶりではあるものの、幹が真っ直ぐ伸びていく様子と桜の咲く枝は、玉串の紙垂(たまぐしのしで)がゆらめくようにも見えてきます。

濃い紅色の花が特徴ということでしたが、既に葉が出てきてしまっていたのは残念でした。

園内の木立の中にある開けた場所で、何度訪れても、ここだけ異質な感じがする不思議な場所です。


そのまま伊佐須美神社外苑のある南側から赤い大きな鳥居をくぐり境内へと向かいます。

会津美里町 伊佐須美神社

鳥居の右手には宝物殿があり、幼少期に拝観した記憶がありますが、近年は前にある授与所のテントが気になってしまう感じで…。

その宝物殿の向かい側には菅原道真公を祭神とする「菅原神社」があります。

会津美里町 伊佐須美神社

学問の神様として名高い菅原道真公。

拝殿隣にある撫で牛もやはり、頭の部分が多く撫でられている様です。

会津美里町 伊佐須美神社

私も、頭をなでなでなで。

願い事を唱えながら三回撫でさせていただきました。

菅原道真公は、張り子の人形として祀った会津の天神さまをはじめ、猪苗代町の小平潟天満宮や福島市の信夫山天満宮など県内にも数多く位置する神社のご祭神として、身近な存在ですね。

手水舎にて清めを済まし、楼門へ。

気づけば、この楼門が開いているのを見たのは何年振りでしょうか。

会津美里町 伊佐須美神社

普段は神様が通る門として、人は通らないように右手の塀に据え付けられた門から入るのですが、本日は開いています。

開いていると、ついつい通ってしまうのが心理なのですが、桜を見るには宮川沿いの東側の門か、県道のある西側の門から入るのが個人的にはおススメ。(楼門が通れない場合には同じく通れない事もあるようなので、ご注意ください。)

ということで、今回は改めて東側の門から進んでいきます。

東西の参道は南側にある参道と比べ、灯籠が並びまた雰囲気が異なります。

会津美里町 伊佐須美神社

西側は鎮守の森の木立で薄暗くなっているのですが、東側は陽の光も入り、明るい参道となっています。

この東門の真っ直ぐ先には伊佐須美神社のご神木「薄墨桜」が見えてくるのです。

会津美里町 薄墨桜

(方角上、東門と書きましたが、こちらの手水舎には亀(玄武?)を模った吐水口があり、個人的に混乱してしまいました。手水舎も珍しいかと思いますので、見てみてくださいね。)

薄墨桜は、楼門のすぐ裏手、伊佐須美神社拝殿の目の前に参道を覆うように大きく咲いていました。

会津美里町 薄墨桜

樹齢としては約100年ということですが、会津五桜のひとつにも数えられており、何代か引き継がれているのでしょうね。

また、その名の由来通り、花の中心部分が薄い墨のように色づいているのが見えます。

会津美里町 伊佐須美神社

この桜は会津藩主松平容保公も歌を詠む良い香りで、毎年4月29日の花祝祭には餅に入れて食すそう。

平成20年(2008年)に本殿が焼失し、この薄墨桜も少なからず影響を受けたそうですが、現在は回復し、立派な花を咲かせていました。

会津美里町 伊佐須美神社

焼失した本殿も、現在は再建に向けて仮本殿のままですが、以前の「天空にそびえ立つ神殿」は白紙撤回となり、新たな計画を立てているそうです。

今回は、薄墨桜の季節に訪れてみましたが、5月中旬には飛竜の藤や6月中旬~7月上旬にはアヤメも見ごろのほか、年間を通して様々な神事、祭典が行なわれているそうです。


伊佐須美神社から高田地区中心部へ向かうと、高田インフォメーションセンター門前横丁 美里蔵まですぐ近く。

会津美里町 高田インフォメーションセンター

この日はちょうど美里蔵市青空ミステリーマーケットが開催されていました。

ここでは観光案内のほか、会津美里町のキャラクター「あいづじげん」のグッズや飲食店などもあるので参拝と合わせてゆっくりしていくのもいいですね。


伊佐須美神社 スポット情報

見ごろ期間 4月下旬(神代桜)
4月中旬~下旬(薄墨桜)
毎年6/15~7/5あやめ祭り
主なイベント 2018.4.29 花祝祭
2018.6.15~7.5 あやめ祭り
2017.7.12 御田植祭
2017.9.1~17 例大祭
2017.10.7~9 工人と陶器まつり
住所 福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377
交通・駐車場 様々なルートがありますが、国道401号線末廣酒造前の信号を南へ進み、桜の時期は宮川沿いやあやめの時期はあやめロードを通って行くのもいいですね。
伊佐須美神社外苑前と宮川沿いに駐車場有
見どころ 四季を通して様々な神事、祭典があるほか、外苑や高さ約14メートルの楼門など見どころも多い。
ホームページ 伊佐須美神社
伊佐須美神社 – 会津六詣出
伊佐須美神社 – 会津美里町観光協会

地図

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