相双地方のあじさいスポット情報を探しに、大悲山大蛇物語公園へと訪れました。
当初の目的は紫陽花だったのですが、まさかの国指定文化財の発見に驚き。
思わぬスポットの発見となったのでした。
もくじ
大悲山大蛇物語公園
大悲山は、小高駅から3kmほど南へ行った場所。
住宅地から少し離れた場所にあり、新緑の季節ということも相まって、気がつくと自然が豊かな場所へと入り込んでいました。
この案内板からぐっと坂を下ると、比較的開けた場所に出て、ネットで見ていた壁の絵を見つけて安心します。
なんと言っても、公園の名前が大悲山大蛇物語公園。
知らずに来る場所ではないと思いますが、何があったのだろうと考えてしまいそうです。
この場所には、鎌倉時代の次にあたる南北朝時代、700年ほど前に遡った時代ですが、小高郷を竜から救ったお坊さんの伝説が残っているそう。
詳しくは、小高観光協会ホームページに大悲山大蛇物語 として公開されています。
そろそろ、本題の紫陽花へ。
公園は広く、展望台の裏手にある公園外やお隣の個人宅?に植栽されていた紫陽花の見ごろを迎えていたのですが、広場周辺は、2021年6月19日に訪れたこの日も、これから見ごろといった様子。
タイミングが合わなかったものの、駐車場周辺の広場やお隣の慈徳寺の庭園には多くの紫陽花が植栽されている様子が伺えたので、満開の光景が期待できそうです。
さて、せっかく隣にお寺(慈徳寺)があるならと、散策コースに加えてみるのでした。
(ちゃんと調べて行かないのは当ホームページのスタイルなのでご了承ください…。)
大悲山慈徳寺
訪れたタイミングなのか、まったく人の気配がないものの、庭園は綺麗に整備されており、好印象。
境内に足を踏み入れると、国の天然記念物樹齢1000年の大悲山の大スギが目の前に現れます。
高さ45メートル、周囲は8.5メートル、枝も広がり樹勢も素晴らしい。
慈徳寺といえば、このスギかぁ~っ。
と思っていると…。
いえいえ、
大悲山の大スギを案内している看板をもう一度よく読んでください。
最後に大事なことが書かれていたんですよ…。
これを見逃すと、勿体ないですよ…。
大事なことなので、文字に書き起こしますね。
「なお、薬師堂石仏は藤原時代のもので、二メートルを越す大きな半肉彫りの坐像を中心に、立像・線彫りなど一〇余体がきざまれている。
損傷してはいるが、光背などに彩色が残っており、この時代のものとしては東北唯一の磨崖仏である。」
そして、杉の木の裏手にはその薬師堂が現われます。
言い訳をすると、何か、勝手に入れないとか思ってしまったんですけど。
別の場所に立派な建物があったので、そっちかと思ったんですけど。
調べて行かなかった私が悪かったですね…。
お察しください…。
薬師堂内は入ると自動で電気がついて、ガラス戸の向こうには、その石仏があるそうです。
しばらくしてから、テレビ番組で堂内を見ることができたので、個人的にはミッション達成した気分ですが、またいつかは追記したいですね。
:
さて何も知らない私は、そのまま境内を散策し続けます。
(何も知らない体で続けます)
すると…、明らかに様子の違う建物があり、
内部には大きな石が。
この場所は阿弥陀堂。
薬師堂と同様に石仏が彫刻されていたそうですが、風化してしまったよう。
なんとなくひと形が見えるような気がします。
そして車に戻るころ、丁字路に別の案内板を見つけていたのを思い出し、せっかくならと、もう1箇所の石仏へと訪れることとするのでした。
その場所は、普通のお宅の裏手から訪れることとなります。
林の中へと入っていくと…、
また立派な建物が現われました。
この看板でようやく、国の史跡だったと気づきました!
この場所は観音堂。
先ほどの石仏よりもはっきりとその姿を見ることができます。
案内板には復元図も掲示してあり、
こんな場所があったなんて!と発見に驚きました。
まとめ
ふと軽い気持ちで訪れたあじさいスポットの大悲山大蛇物語公園でしたが、
日本三大磨崖仏大悲山の石仏との出会い。
国の史跡となり、立派な建物で守られていますが、ぜひ実物を見て欲しい石仏ですね。
大悲山大蛇物語公園 スポット情報
見ごろ期間 | あじさい:6月下旬(公式な情報なし) |
住所 | 福島県南相馬市小高区泉沢薬師前 |
交通・駐車場 | 大悲山大蛇物語公園に数台分の駐車場あり |
見どころ | 大蛇がひそんでいたとされる大悲山大蛇物語公園。広場の周囲には紫陽花が植栽されています。また、国の天然記念物樹齢1000年「大悲山の大スギ」と国の史跡「大悲山の石仏」は必見です。 |
ホームページ | 南相馬市 ,小高観光協会 |
地図
この情報は編集時の情報です。内容によっては現在と異なる場合がございます。予めご了承ください。
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