阿武隈川や阿賀野川、久慈川など多くの河川の源流が流れる、清らかな水のふるさと福島県には、冬の使者白鳥が1月中旬〜2月をピークに12月~3月の間、様々な場所で観察することができます。
その中でも、福島県や各市町村などの自治体や団体、国などで取り上げている白鳥飛来地を中心にまとめてみました。
2022年2月2日更新
※観測条件は様々な環境で変化しますので、予めご了承のうえご参照ください。
もくじ
白鳥飛来地地図
猪苗代湖と会津地方の白鳥飛来地
冬の磐梯山を望む白鳥飛来地 猪苗代湖 志田浜
遊覧船はくちょう丸に集う猪苗代湖の冬 長浜公園 白鳥飛来地 2014
福島県を代表するリゾート地猪苗代湖には、毎年約3000羽の白鳥が訪れ、猪苗代町の志田浜や長浜をはじめ、会津若松市の崎川浜、郡山市の湖南七浜(舟津公園等)などで観察することができます。
毎年、猪苗代湖の白鳥飛来を伝えてくれる猪苗代湖の自然を守る会 では、白鳥の定点観測報告も行っていますので、訪問箇所の検討にもいかがでしょうか。
猪苗代湖白鳥スポット情報
また会津地方では、田んぼに訪れる白鳥が確認できるほか、金山町と只見町の境界付近にある「滝湖(記事 – 只見町インフォメーションセンター )」でも観察できるそうですよ。
阿武隈川の白鳥飛来地
阿武隈川流域は中通り26市町村が沿川にあり、多くの観察スポットがあります。
人慣れした白鳥たちと触れ合う 福島市 あぶくま親水公園の冬 白鳥飛来地
福島市のあぶくま親水公園は、花見山シーズンのシャトルバス臨時駐車場でもあり、堤外地も広く散策しやすいのが特徴です。
すぐ近くには、福島市 小鳥の森 もあるほか、日本野鳥の会ふくしま では、福島市・伊達市エリアの阿武隈川ガン・カモ・ハクチョウ生息調査も行っています。
伊達市梁川町の五十沢水辺の小楽校は2019年台風19号の被害により2022年1月現在も立ち入り禁止となっていますが、五十沢自治会 ホームページを確認すると、周辺には今も白鳥が飛来しているそうです。
郡山市の阿武隈川白鳥飛来地白鳥の里は白鳥・カモ以外の野鳥や静かな環境でのんびり観察できますね。
その他、本宮市昭代橋の下流や白河市蕪内大橋も白鳥飛来地となっているそうです。
阿武隈川白鳥スポット情報
福島県の阿武隈川沿川市町村
福島市、二本松市、郡山市、須賀川市、白河市、伊達市、本宮市、田村市、浅川町、石川町、三春町、棚倉町、矢吹町、鏡石町、川俣町、桑折町、国見町、古殿町、天栄村、中島村、鮫川村、西郷村、泉崎村、玉川村、平田村、大玉村の26市町村
中通りの白鳥飛来地
二本松市と福島市の境界にある水原川白鳥飛来地は、水原川の川幅が狭いこともあり、白鳥との距離の近さにビックリ!
かつ、人にも慣れているので間近で観察できますよ。
郡山市では、猪苗代湖や阿武隈川のほか、大槻町の鎌倉池、逢瀬町の水田・清水池公園、三穂田町三本木1号池などに白鳥飛来例があるようですが、詳細を見つけられませんでした。
そのほか、県中地域では小野町の夏井川(夏井千本桜付近)に白鳥飛来例があるほか、
詳細を見つけられませんでしたが、三春町のさくら湖や石川町沢井大山平に白鳥飛来が飛来する白鳥池と呼ばれる池があるようです。
鏡石町は、高野池がかつて中通り最大級の飛来地であったことや、矢吹町 大池公園、白河市表郷 大池なども白鳥飛来地として紹介されていましたよ。
#ふくつぶ 投稿の高野池のツイート掲載許可をいただきました。
https://twitter.com/ta_na_sa/status/1482852658851778561
現地の確認にご覧ください。
中通りの白鳥スポット情報
浜通りの白鳥飛来地
相双地方
相双地方では、池に飛来することが多いようです。
新地町の武井溜池をはじめ、相馬市手ノ沢溜池、南相馬市蛭沢溜池・前川浦、楢葉町上繁岡大堤が飛来地として紹介されていました。
※2022.1.23時点、南相馬市蛭沢溜池は池干しされ、飛来の確認ができませんでした。
いわき市
いわき市は、夏井川の様々な場所で見ることができるようですが、その中でも小川町三島、好間町愛谷、平塩・新川合流点が白鳥飛来地として挙げられているほか、鮫川では白鳥見台遊園で観察できるようですよ。
#ふくつぶ 投稿の夏井川小川町三島のツイート掲載許可をいただきました。
現在、いわき市三島の白鳥飛来地に到着
かなりの数の白鳥がいます#福島撮影隊#ふくつぶ#いわき市#白鳥#空ネット pic.twitter.com/nUzmnttdpD
— 自由人KANA (@ybr1252014) January 23, 2022
現地の確認にご覧ください。
浜通りの白鳥スポット情報
まとめ
日本白鳥の会によると、日本に渡って来るハクチョウの飛来地は減少傾向にあるそうで、越冬地づくりのために日本ハクチョウ重要越冬地100選 を公表しています。
また、環境省では、全国57か所の渡り鳥飛来状況調査 を毎年行っているので、他県の白鳥飛来地の参考にもなりますね。
福島県生活環境部自然保護課では、野生動物の情報やガンカモ類の生息調査 も公表しているので、参考にして冬の期間だけの白鳥観察を楽しむきっかけにしていただければ幸いです。