淡い紫色の花びらで、中心には黄色と青い斑点が印象的な、アヤメ科の多年草「シャガ」。
そのシャガが、約50万株群生する場所がいわき市内にあるということは、前々から興味を持っていたところ、
ちょうどゴールデンウィーク中の2019年4月29日に、いわき市高倉町の高蔵寺へと訪れる事ができました。
国道6号バイパスからJR植田駅方面へ降り、県道10号線を約2kmほど進むと、鮫川の支流の小さな橋を越えた先に、「高蔵寺」の小さな看板を見つけ右折。
少し細い道に入り、そこから約2km。
遠くからも本堂の大きな屋根がチラリと見え、そこが高蔵寺であることはすぐに想像がつきました。
既に車が数台停まっていた道路脇の駐車場に車を停め、高蔵寺境内へと坂を登ります。
すると、目の前にはシンメトリーな本堂と参道の石畳が現れ、思わず写真を撮ってしまいました。
しかしながら、周囲を見渡しても三重塔やシャガの花は見当たりません。
どこにあるのかと心配になりましたが、そこはしっかりと案内板が設置されていました。
三重塔まではおよそ300m。
緩やかな登り坂を進むと、階段が見えてきました。
左手にも緩やかな坂が続きますが、早く訪れたかったので、真っ直ぐ階段へ。
斜面にシャガの花々が咲きますが、4月に寒い日が多かった今年はまだ、つぼみのシャガが多いようでした。
さらに階段を歩み進めると、ようやく三重塔が見えてきました。
高蔵寺三重塔は福島県の重要文化財に指定。
建築から250年以上が経ち、竹釘や組み木で作られているほか、こうした塔では珍しく、仏像を安置するために心柱が途中で切れているそう。
後から分かったのですが、扉を開けて拝観もできたようで、構造も見てみたかった~っ。
また、さらに上部の観音堂付近では、満開のシャガの群生を見ることができました。
帰り足は、ぐるりと回って坂道を下ります。
杉林の木漏れ日と道沿いに咲くシャガが幻想的でした。
途中、勿来から毎年見に来ているご夫婦に声を掛けていただいたのですが、見頃を迎えると杉林が一面シャガで彩られ雰囲気も変わるそうです。
今年はシャガの花も長く楽しめそうですね。
高蔵寺のシャガ スポット情報
見ごろ時期 | 4月下旬~5月中旬 |
住所 | 福島県いわき市高倉町鶴巻50 |
交通・駐車場 | いわき市植田町 県道10号線または県道20号線から案内板に従い高倉町高蔵寺へ 高蔵寺駐車場あり |
見どころ | 杉林のもと、約50万株のシャガが咲き誇る |
ホームページ | 高蔵寺 高蔵寺 – いわき観光まちづくりビューロー |
地図
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