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一人の夢がみんなの夢へ 未完の磨崖仏は日本最大級!? 相馬市 百尺観音

たびたび全国放送地元のローカル番組にも取り上げられている相馬市の観光名所「百尺観音」

相馬市南部、国道6号線のバイパス分岐点からさらに南へ、道路沿いに設置された看板からも約200mと車でのアクセスも良い場所でありながら、2019年5月1日からFAAVO磐城国 というクラウドファンディングサイトにて、再建プロジェクトを公開。

どのような状況であったのか気になたので、2019年5月6日に現地へと伺ってみました。

相馬市の百尺観音とは、仏師荒嘉明氏が昭和6年(1931年)に磨崖仏(まがいぶつ)の建立に着手。
その後、二代目がモルタル加工などを施し、三代目が境内を整備&修復を続け、相馬市の観光スポットとして人気の場所だったそうです。

駐車場へ入ると砕石が敷かれ、丁寧に整備された境内が姿を現します。

相馬市 百尺観音

台座と膝元が未完とはいえ、高さ八十八尺(26.4メートル)で立体的に造形された磨崖仏は流石の迫力。

これほど素晴らしい観音様がなぜ再建なのか?という理由を見いだせずにいましたが、よーく観察してみると…、

相馬市 百尺観音

長年の風化によりモルタルが剥がれ落ちているほか、東日本大震災にて百尺観音の左手が崩落してしまったそうで、完成は疎か、存続するのにも危機的な状況であるようです。

この状況は2013年に後を継いだ四代目が看板に記載していますが、全体写真の影に掲示されていたので、写真でもご確認いただければと思います。

相馬市 百尺観音

百年越しの夢-百尺観音完成を目指す相馬市民の挑戦 – FAAVO磐城国 サイトでの記載によると、百周年となる2031年の完成を目指し、まずはモルタルの崩落を止めることから進めていきたいそうです。

相馬市 百尺観音

初代荒嘉明氏が三十余年の年月を掛け、ひとりで造り続けた磨崖仏。

完成に300年以上掛かると言われていたスペインのサグラダ・ファミリアが半分の約150年で完成する目途が立つ時代。

相馬市 百尺観音

今度は、百尺観音保存会を中心としたみんなの願いとして、相馬市の百尺観音が完成する姿も、そう遠くはない事を願っております。


百尺観音 スポット情報

住所 福島県相馬市日下石高根沢686
交通・駐車場 百尺観音駐車場
見どころ 高さ八十八尺の磨崖仏。(完成時には百十八尺となる予定)
ホームページ

地図

この情報は編集時の情報です。内容によっては現在と異なる場合がございます。予めご了承ください。

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