東日本大震災の際、ダムの決壊という災害に見舞われた須賀川市長沼地区の農業用ダム「藤沼湖」。
犠牲者が出るなど、大きな被害をもたらしましたが、被災から2年後、湖底に群生するヤマアジサイの株が発見された際には、多くの方を勇気づけたそうです。
湖水に覆われていたダムの底に、60年の時を越え生き続けたヤマアジサイの株は、「奇跡のあじさい」と名付けられ、復興への願いと共に大切に育てられてきました。
そして、2017年6月25日「奇跡のあじさい」植樹祭が行われ、約1年が経過した育成状況を観察しに、2018年7月8日、藤沼湖自然公園へと訪れました。
植樹が行われたのは、多目的グラウンド周辺の散策路。
多くのあじさいの株はまだ小さいものの、生育状況の良いあじさいの幾つかは花を咲かせていました。
この散策路には株分けされたあじさい、約1000株が植えられ、数年後に咲き揃うであろう姿が楽しみです。
また、多目的グラウンド西の和風庭園に以前からあると思われる紫陽花を見ていると、その景色の想像がますます膨らみます。
少し散策していると、藤沼湖自然公園の敷地は大変広く、奇跡のあじさいも多目的グラウンド以外に幾つかの場所にも植樹されていました。
まずは、日本庭園からもすぐ近い三世代交流館前。
植樹祭以外の時期に様々な団体が記念植樹したもので、多目的グラウンドの紫陽花よりも生育が早いようでした。
もうひとつは、藤沼温泉やまゆり荘前に植樹された紫陽花。
こちらは、コードF-8のヒントポイントになっているようですので、多くの方が目にした場所かもしれませんね。
ここでは、奇跡のあじさいの里親を受付しているほか、ご縁のあった芸能人の植樹もあったようです。
今回、あじさいというきっかけがあり、この時期に訪れましたが、藤沼湖自然公園には立派なコテージ村があり、コテージへの宿泊も楽しめるそう。
また、パークゴルフを楽しんでいる方も多く、他のパークゴルフ場とは趣向の異なった、高低差のあるコースには、見ていて驚きました。
自然に触れながら、ゆっくりと過ごしてみたい場所ですね。
藤沼湖自然公園 奇跡のあじさい スポット情報
住所 | 福島県須賀川市江花石倉山22 |
交通・駐車場 | 須賀川市国道118号線を天栄村羽鳥湖方面へ。 須賀川市(長沼)歴史民俗資料館からさらに2kmほど進んだ先の看板に従い右折。 桜並木を過ぎると藤沼湖が見えてきます。 2018年7月8日現在、県道29号線側入り口は通行止めとなっていました。 |
見どころ | 多目的広場内散策路周辺に植樹された約1,000株のあじさい |
ホームページ | 藤沼湖自然公園 – 須賀川市 藤沼湖自然公園 藤沼湖自然公園復興プロジェクト委員会 |
地図
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