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総長3km全23町の提灯行列が連なる日本三大提灯まつり 白河提灯まつり(三日目)

白河市で開催される日本三大提灯まつりのひとつ、「白河提灯まつり」。

正式には「鹿嶋神社祭礼渡御祭」と言われる鹿嶋神社の例大祭で、約400年の伝統を誇ります。

その雄姿が見れるのは1年おき(2年に1度)ですが、開催時には約12万人が訪れ、白河市各町内をあげてのお祭りとなっており、三日間に亘って開催されます。

一日目は、鹿嶋神社境内から各町の提灯行列、神輿が出発。二日目は、町内を練り歩き、三日目には、鹿嶋神社へと戻ってきますが、2018年の白河提灯まつりでは、三日目の2018年9月16日(日)に参加する事ができました。

まずは、鹿嶋神社へお参り。

白河提灯まつり

住宅地の一角に現れる鹿嶋神社の鳥居をくぐり、長い参道を通ると、随神門にも提灯が飾られ、さらに境内には多くの提灯が始まりを待っていました。

白河提灯まつり

実はこの後すぐに多くのカメラマン一団が現れ、見どころのひとつにもなっている太鼓橋を取り囲むのですが、提灯まつりは太鼓橋以外にも見どころあるので、意外と影響がない事にも安心しました。

そして、一日目と三日目に行われる「阿武隈川渡河」の場所へ。

白河提灯まつり

周辺は浅瀬になっているものの、流れは早いので、重い神輿を担ぎ大勢で渡るからこそ、成し遂げられるのかもしれませんね。

三日目は午後5時15分~出発と、到着時間からも余裕があったため、撮影できそうな場所を見繕うため、出発地点方面へと向かいます。

しばらく歩くと、ヨークベニマル白河横町店が見え、既に国道294号線を通り向寺の出発地点へと一団が向かっているではありませんか!

白河提灯まつり

出発地点の向寺とは、お寺の名前ではなく町の名前で、国道294号線から阿武隈川を渡って、北側の地域となります。

この周辺の空き地や軒先などには、多くの提灯が並べられ、着々と準備が進む様子が伝わってきました。

白河提灯まつり

気がつくと、その一団はどんどん増え、遠くまで長い行列を作っていました。

白河提灯まつり

お祭りでも良く見かけるようになったミニオンズの後ろには、「む」の紋があり、ここが向寺の拠点のようですね。

白河提灯まつり

向寺に着き、何度か見にいらっしゃってる方に話しかけられて気づいたのですが、阿武隈川サイクリングロードを通ってくると、鹿嶋神社から出発地点への道のりは近いそうですよ。※サイクリングロードは阿武隈川の南西側になります。

色々迷いながら3~4kmほど歩き、少し疲れたものの、今回は撮影場所を探していたので遠回りでも良かったかな?と自分に言い聞かせ…、

しばし休憩を挟んでいると、いつの間にか向寺へ向かう国道294号線は通行止めに。

白河提灯まつり

出発時間を迎えると、少しずつ日も落ちはじめ、辺りも薄暗くなってきました。

福島県内でも様々な提灯祭りが行われますが、白河提灯まつりは、武家社会の様式を導入した独特の祭りとなっており、先達提灯(せんだつちょうちん)を先頭に、高張提灯(たかはりちょうちん)・神輿・元方(もとかた)、そして殿の元方提灯(もとかたちょうちん)と長い行列をつくり練り歩くのが特徴となっています。

ヨークベニマル前に陣取り、出発時間から30分ほど経つと、先達の愛宕町がやってきました。

白河提灯まつり

そのまま四辻交差点へと進むと、先達提灯の上げ下げ妙技披露神輿の引き廻しが行われます。

白河提灯まつり

この四辻交差点は、白河提灯まつり三日目の見どころポイントのひとつということもあり、多くのギャラリーが集まっていました。

長さ15メートルにも及ぶ先達提灯の上げ下げ妙技は、約2ヶ月に亘り練習を行ない披露されるそう。

白河提灯まつり

提灯の穂先を見つめ、慎重にそしてスッと一気に挙げられる様子は息を飲み、無事挙げられると、拍手が起こります。

続く、高張提灯も神輿の引き廻しに向けて場を盛り上げます。

白河提灯まつり

神輿の引き廻しは迫力があり、間近で観賞できる四辻交差点が人気のスポットとなる理由も納得でした。

白河提灯まつり

また、各町によって披露のスタイルが異なるのも見どころのひとつですね。

このまま、四辻交差点で楽しむのも良かったのですが、白河提灯まつりの一連の流れも見てみたかったので、先達(愛宕町)を追いかけて行くこととしました。

白河提灯まつり

広い四辻交差点と比べると、御斉所街道では人の流れが少なくなりますが、各町内の子ども屋台・山車のお囃子前でもまた、先達提灯の上げ下げ妙技等が行われます。

ゆっくりと楽しみたい方は、こちらの通りが良いかもしれませんね。

白河提灯まつり

臨時駐車場や露店の出店もある白河市総合運動公園前では、再び多くの人が賑わい、その間に阿武隈川へと先回りしました。

日中の雰囲気とは一変し、ライトアップされた阿武隈川周辺でも、渡河を見ようと、多くの観客が集まります。

白河提灯まつり

予想以上の人出に、どこに場所を取ろうか迷いながら、橋の上を陣取ると、間もなく先達(愛宕町)が到着。

先達の阿武隈川への到着を祝うように、花火が打ち上がりました。

白河提灯まつり

そして、いよいよ阿武隈川の渡河

始めに先達提灯、続いて神輿が阿武隈川を渡っていきます。

白河提灯まつり

渡河の近くでは、暗さで恐怖感は少し紛らわされているものの、驚く声も聞こえ、渡河の大変さもひしひしと伝わってきました。

渡河を終えると、高張提灯や元方提灯と合流し、

白河提灯まつり

いよいよ鹿嶋神社へと向かいます。

白河提灯まつり

木立の間から姿を覗かせる、高張提灯の参道を歩く姿も勇壮ですね。

白河提灯まつり

そして、先達提灯が太鼓橋へ到着すると、この時を待ち構えていたカメラマンが一斉に写真を撮影します。

白河提灯まつり

太鼓橋を次々渡る提灯の姿も池に映り込み、幻想的な雰囲気も。

白河提灯まつり

いよいよ、神輿が到着を迎え、担ぎ手たちの勇壮な姿が太鼓橋の上に映えます。

白河提灯まつり

この練り歩きは先達が到着してから約2時間に亘り全23町が続き、その行列の長さは約3km、提灯の数は約8,000個にもなるそう。

また、先達(愛宕町)が出発してから、宮本(桜町)が鹿嶋神社に到着するまで約4時間

三日目のみの参加でしたが、日本三大提灯まつりと言われる白河提灯まつりを存分に楽しむことができました。


白河提灯まつり イベント情報

開催日時 2018年9月14日(金)~16日(日)白河提灯まつり – ふくつぶイベント情報 (隔年開催)
住所 福島県白河市街地近辺、鹿嶋神社
交通・駐車場 提灯行列の行程により、周辺に交通規制が敷かれます。
白河総合運動公園駐車場、小峰城駐車場、旧市民会館駐車場、阿武隈川河川敷駐車場(県道11号線沿いよしだ内科クリニック向かい側が入口)※白河総合運動公園駐車場、旧市民会館駐車場は、提灯の行列がすべて通過するまで車の出し入れはできません。また、鹿嶋神社駐車場は利用できません。
見どころ 全23町通過に2時間を要する長い提灯行列をはじめ、長さ15mの先達提灯や阿武隈川渡河など、様々な見どころがあります。
ホームページ 白河提灯まつり – 白河市
鹿嶋神社

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この情報は編集時の情報です。内容によっては現在と異なる場合がございます。予めご了承ください。

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