1174年平安時代、平泉へと向かった当時16歳の源義経を庇護した奥州藤原氏。
義経の死後、奥州を制圧しようと源頼朝は鎌倉軍を率いて、平泉へと向かいます。
その鎌倉軍を迎え撃つべく、藤原軍は国見に阿津賀志山防塁を築きました。
その防塁は厚樫山から阿武隈川まで長さ約4kmに及びます。
もくじ
阿津賀志山防塁(西大枝(下二重堀地区)・高橋地区)
800年を超えた現在でも、国見町西大枝原前の下二重堀防塁は二重の堀と三重の土塁の姿を残しています。
現在は地表面が高くなってしまった堀ですが、それでも土塁を上るのには苦労しますね。
また、6月中旬~8月には、岩手県平泉のゆかりの町として、中尊寺から譲り受けた蓮の花を、この下二重堀の隣で楽しむことができます。
阿津賀志山防塁(森山地区)
西大枝地区から約2kmほど北へ向かうと森山地区の防塁へ。
厚樫山周辺の道路は複雑で、国道4号線から国見町立県北中学校先の道を右折して訪れます。
阿津賀志山防塁(大木戸・石母田)
国道4号線沿いには、「阿津賀志山防塁」の大きな看板が。
この看板の近くにはちょっとした駐車スペースがあるので、大木戸~石母田は防塁を見学しながら約200mほど坂を上りながら土塁を体感することができます。
国見峠長坂跡
石母田地区の看板からさらに右へ登っていくと、国見峠長坂跡へ。
この国見峠長坂跡は奥州合戦の古戦場であったほか、1689年に松尾芭蕉が奥の細道の紀行でも通り、当時の景観に近い状態を味わうことができる旧道です。
厚樫山
国見峠長坂跡から厚樫山へは、石母田供養石塔を目指して東北本線・東北自動車道を避けて進みます。
厚樫山では、毎年12月23日~1月上旬まで「あつかし山ビッグツリー 」というイルミネーションイベントが行なわれており、そのイルミネーションの明りは隣の桑折町や伊達市でも楽しむことができます。
訪れた1月8日、展望台ではそのイルミネーションイベントの名残りも楽しむことができました。
展望台からは、国見町、伊達市を見渡す眺めも楽しむことができます。
この時の眺めがよかったので、2018年8月11日、再び展望台へ訪れパノラマ写真を撮影してきました。
国見神社と義経の腰掛松、弁慶の硯石
阿津賀志山防塁の他にも、義経が平泉へ向かう途中、ひと休みする際に腰掛けたとされる「義経の腰掛松」や武蔵坊弁慶が墨を摺る際に使ったとされる「弁慶の硯石」、伊達氏の家臣が拠った石母田城跡などの史跡もあります。
最近では、刀剣乱舞(とうらぶ)というゲームで厚樫山も知名度が高くなっているようです。
徒歩での移動なら、藤田駅~弁慶の硯石(約2km)~阿津賀志山防塁(大木戸・石母田)(約1.5km)~義経の腰掛松(約500m)~藤田駅(約3km)で約8kmの散策コースがお勧めですかね。
あつかし歴史館
また、2017年1月10日には、国見町文化財センター「あつかし歴史館」がオープン。
2017年1月14日(土)には開館記念イベントも行なわれました。
※2019年1月14日あつかし歴史館の写真を追加しました。
まとめ
中尊寺蓮、ビッグツリー、義経まつりなどのイベントや、あつかし歴史館と合わせて「厚樫山」を楽しむのもいいですね。
阿津賀志山防塁 from fukutubu on Vimeo.
阿津賀志山防塁関連 スポット情報
住所 | 阿津賀志山防塁:福島県伊達郡国見町大木戸阿津加志山一 国見峠長坂跡:福島県伊達郡国見町大木戸長坂 厚樫山:福島県伊達郡国見町大木戸 あつかし歴史館:福島県伊達郡国見町大木戸霞原3 義経の腰掛松:福島県伊達郡国見町石母田笠松22 石母田城跡:福島県伊達郡国見町石母田舘ノ内 弁慶の硯石:福島県伊達郡国見町石母田硯石77 阿津賀志山防塁(森山地区):福島県伊達郡国見町森山東国見14 阿津賀志山防塁(下二重堀地区)(西大枝地区):福島県伊達郡国見町大字西大枝字原前地内 阿津賀志山防塁(高橋地区):福島県伊達郡国見町大木戸 |
交通・駐車場 | 国道4号線沿い阿津賀志山防塁看板付近に駐車場 あつかし歴史館は校庭跡地内駐車場あり |
見どころ | 現存する防塁跡の迫力が味わえます。 |
ホームページ | 国見町 > 国見義経物語 義経まつり あつかし歴史館 |
地図
この情報は編集時の情報です。内容によっては現在と異なる場合がございます。予めご了承ください。
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