福島県内には元旦から登山を楽しむ地域があります。
そこは、新地町の鹿狼山。
季節は既に3月になってしまいましたが、春の陽気に誘われて、鹿狼山トレッキングを楽しんできました。
もくじ
鹿狼山登山口
午後3時と登頂には少し遅い時間帯に訪れたものの、10数台停められる駐車場はほぼ満車。
私たちが停車した後にも数台車が訪れるなど、季節に関わらず登山が楽しめる鹿狼山の人気のほどが伺えます。
準備を済ませ、案内板でルートを確認します。
ルートは、眺望コースと樹海コース。
まずは、案内板があった方へ向かうと、
そこに、登山口がありました。
入り口には鹿狼山神社の鳥居があり、
鳥居の先には、鹿と狼が迎えてくれます。
なぜ、鹿と狼なのかは少し先に置いといて、満開の梅の花を見ながら、歩みを進めます。
太陽が大分傾いてきましたが、いかにも「春」といった様相に、気持ちも盛り上がってくるようでした。
橋を渡るとすぐに分岐点が訪れます。
右手は歩行距離1.1kmの眺望コース。
左手は歩行距離1.6kmの樹海コース。
もちろん!? より距離の短い眺望コースを迷うことなく選択。
この選択により、日頃の運動不足の重大さに気づかされることなど、この時はまだ、気がついていないのでした…。
眺望コース
眺望コースへ入ると、すぐに石段が現れます。
すると、小学生の親子連れがにこやかに眺望コースを降りてきました。
私も意気揚々と歩みを進めます。
登山コースは綺麗に整備され、登りやすい印象。
しばらくすると、相馬港や相馬共同火力発電 新地発電所も見えてきました。
しかし、この頃から続く石段に疲労が溜まり始めます…。
時折、海の方を見て、さすが眺望コース。
ここまで登ってきたぞと再度、気持ちを奮い立たせます。
疲労で、ショルダータイプのカメラバッグが肩に食い込み、手のひらに握った約1.5kgの一眼レフがとてつもなく重く感じ始めましたが、
数百メートル置きに表示される登山距離の案内板に勇気を貰い、あの鎮守の森が山頂だと歩き続けます。
結果的に、トレーニングで登山を楽しんでいる方々2組に、次々と追い越されながら、運動不足を痛感し、40分を過ぎたころ、ようやく山頂へとたどり着くのでした。
鹿狼山神社(山頂)
山頂に辿りつくと、鎮守の森周辺以外は開けて、見晴らしが良くなっていました。
鹿狼山神社には、手長明神が祀られ、
その手長明神は、狼と鹿と一緒にこの山に住んでいたことから、鹿狼山と名づけられたという言い伝えがあるそうです。
(広報しんち2013年6月5日号 東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト・東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト 鹿狼山と手長明神 参照)
祠の西側には、丸森町が広がり、
東側には、新地町を一望することができました。
この鹿狼山から手長明神は、長い手を伸ばし貝を採り、その殻を捨てた場所が新地貝塚 と言われているそうです。(新地ICより東の方)
樹海コース
景色を眺めていると、涼しい風も吹き、いつの間にか疲れも忘れてしまうようでしたが、寒くもなってきたので、今度は樹海コースを下ります。
こちらには石段がほぼなく、両手にトレッキングポールを持って登山を楽しむ方もいるなど、非常に歩きやすそうでした。
眺望コースにはベンチが2ヵ所。樹海コースには東屋が1ヵ所と休憩スポットに違いがありましたが、
私のような初心者は、樹海コースをおススメします。
鹿狼の湯
鹿狼山登山口から300mほどの場所には、鹿狼の湯があり、トレッキングで疲れた体を癒すのにも良さそうです。
宿泊のほか、日帰り入浴(11:00~19:00)やレストラン(11:30~14:00)でのお食事も楽しめるそう。
この日はレストランの営業時間を過ぎてしまいましたが、自家栽培の十割そばを楽しんでみたいですね。
まとめ
鹿狼山は、手軽に運動できるほか、手長明神が海まで手を伸ばしたという気持ちが分かりそうなほど、眺めの良い風景が楽しめ、
3月下旬には、いこいの森にカタクリが咲き、4月上旬~6月上旬にかけて、ソメイヨシノやヤマザクラ、ヤマツツジが楽しめるなど、これからの季節、草花鑑賞にも最適なスポットでした。
新地町 鹿狼山 スポット情報
住所 | 福島県相馬郡新地町杉目飯樋52 |
交通・駐車場 | 国道113号線を丸森町方面へ。 鹿狼の湯看板を目印に北へ向かうと鹿狼山登山口駐車場がある。 |
料金 | - |
見どころ | 手軽に登れて、新地町、相馬港を一望できる眺めが楽しめる。 |
関連イベント | 2021.1.1中止 鹿狼山 元旦登山 |
ホームページ | 鹿狼山 – 新地町ホームページ |
地図
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