2019年5月1日から新元号「令和」を迎え、日本中がお祝いムードに包まれる中、「明和」の時代から250年 牡丹の栽培が続く、須賀川牡丹園へと5月4日に訪れました。
須賀川牡丹園は、江戸時代の1766年(明和3年)に薬種商の伊藤祐倫が牡丹を栽培したのが始まりで、当時は「伊藤新田」の牡丹畑と呼ばれていたそうです。
明治時代には観賞用の牡丹ほ場となり、「牡丹園」と改称。
1932年(昭和7年)に「須賀川牡丹園」として国の名勝指定を受けました。
牡丹園の入口には、1987年(昭和62年)に須賀川牡丹園保勝会の創立三十周年を記念して建てられた牡丹姫像がお出迎えしてくれています。
この牡丹姫像は、中国洛陽市の王城公園の牡丹仙子像を模したものだそうですが、その後、須賀川市は、牡丹を縁に中国洛陽市と友好都市を締結しています。
かつて牡丹の花は、中国から伝わったものとされていますが、新元号「令和」の出典となった「万葉集」が詠まれた奈良時代には既に伝わっていたそう。
※残念ながら万葉集で牡丹の花は詠まれていないそうです
また、須賀川牡丹園は日本庭園となっていますが、
約1200年の長い歴史があるからこそ、日本庭園との相性も良いのかもしれませんね。
そして、いつものように案内板をチェック、チェック…。
園内は10ヘクタール(東京ドーム3個分)と広く、大池を中心に南北に分かれています。
大池の東側にはつつじが咲き、牡丹稲荷神社と71基の鳥居が建つ風景も楽しめますが、
牡丹の開花期間中でもあるので今回は、290種7000株の牡丹の花を楽しもうと思います。
さて、牡丹の開花時期は大きく「早生」「中生」「晩生」の3つに分かれます。
ゴールデンウィーク期間中は、露地栽培の早生品種と促成栽培された牡丹が楽しめるそう。
その中で、ひと際鮮やかな薄紫、八重咲きの牡丹は「須賀川の微笑」。
2010年の公募により名づけられた須賀川牡丹園オリジナル品種だそうです。
また、4月下旬から牡丹が開花し有料期間となる須賀川牡丹園ですが、最も見ごろを迎える時期は、中生の牡丹が咲き始め、早生と中生が両方楽しめるゴールデンウィーク終盤~10日前後となるそう。
須賀川牡丹園 開花情報 や須賀川観光協会 須賀川牡丹園開花情報2019 のホームページでも開花情報を案内しているので、見ごろをチェックしてみてくださいね。
もちろん、「早生」「中生」「晩生」と3期楽しむのもアリです。
園内を一周したところ、牡丹園の西側に須賀川市フラワーセンターと須賀川市民庭園を発見しましたが、広い園内…、夕刻に訪れたため、今回は時間いっぱいとなってしまいました…。
須賀川牡丹園は、秋には紅葉の名所としても親しまれ、また毎年11月第3土曜日には、枯死した牡丹古木の「牡丹焚き火」が行われています。
この牡丹焚き火の香りは北原白秋が、「須賀川の牡丹の木のめでたきを炉にくべよちふ雪ふる夜半に」と詠んだほか、環境省のかおり風景100選にも選ばれています。
今度はまた、ゆっくりと牡丹園を楽しんでみたいですね。
須賀川牡丹園 スポット情報
住所 | 福島県須賀川市牡丹園68 |
交通・駐車場 | 須賀川牡丹園駐車場 |
主なイベント | 2019.4.19~5下旬 有料開園期間 2018.11.17 牡丹焚火 |
見どころ | 広い園内には290種7000株の牡丹が栽培されるほか、桜やつつじ、藤なども咲き、日本庭園としても楽しめます。 |
ホームページ | 須賀川牡丹園 |
地図
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