私が田村市磯前神社(いそざきじんじゃ)の存在を知ったのは、今から約5年ほど前。
当時の田村市観光協会広域連携協議会 田村市観光ガイドのホームページが出会いでした。
※現在は、2020年2月に開設された田村市が運営する田村市観光サイト に移行したようです。
懸造りの建物は福島県内でも珍しく、ぜひ訪れてみたいと、印象に残っていました。
福島県内の懸造り建築物というと、柳津町の円蔵寺や会津美里町の左下り観音が有名ですが、懸造りというと、それなりの山中にあり、訪れるのも大変というイメージもあるかもしれません。
私自身も、山中深くにあるようなイメージを持ちつつ、磐越東線を大越駅付近から東側へと渡り、山中を車で進んで行くのでした。
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大越駅から約6kmほど進み、集落を通り過ぎたころ、右手に磯前神社の案内板を見つけ、細い道へと入ります。
道は細くても、周囲が畑で開けているため、不安なくどんどん走り進むと…、
なんと、目の前まで車で辿りつくことができました。
駐車場も整備され、10台ほどは停められそうな広さで、アクセスの良さに驚いたというのが、まず抱いた感想です。
さっそく坂を上ると、左手には上遠薬師のお堂があり、
右手の鳥居の先にはもう…、
磯前神社が見えていました!
ゴツゴツした岩山に囲まれた写真を見て、勝手に山奥をイメージしてしまっていたようです。
こんな事ならもっと早く訪れていたかったですね…。(汗
とはいえ、草木が生い茂った参道に懸造りの社殿。
想像すると、ドキドキしてきそうです。
ふと見上げた先に…
岩が人影のように見えてしまうのも、そんな環境からなのかもしれません。
さて、磯前神社のふもとまで来ると、参拝するために社殿の正面へと訪れなくてはなりませんが、
磯前神社の参拝入り口は…、
もちろん!?社殿の下をくぐって訪れるのです。
バッグを背負って行ったのですが、体の大きい方は厳しいかもしれませんね…。
そして、懸造りの建築物は、岩壁に添うような形や岩の上などに建てられているのですが、この磯前神社の特徴というと、岩壁と岩の間に建てられていることではないでしょうか。
建物を観察すると、
上記写真のように、根太の一部が岩の上に乗っていたり、柱がそのまま削られた岩に乗せられている様子をみることができます。
ちょっと位置がズレているような…、いえ、乗っていることが大事です!
懸造りの神社は大変貴重なものとして、磯前神社は田村市指定有形文化財に指定されており、
柱に飾られた狛犬も勇壮な姿を見せてくれました。
今回訪れた田村市磯前神社(いそざきじんじゃ)ですが、過去の記録が少ないようです。
個人的には神社の名前が気になり、磯前神社を調べてみると、茨城県大洗町の大洗磯前神社や同ひたちなか市の酒列磯前神社などが出てきますが、海と縁がある場所が多いのも然り。
そして、田村市磯前神社の地名には、早稲川と川の名前が入っています。
何かを海に見立てていたのか、実際に海とご縁があるのか、そんな歴史の神秘を想像しながら磯前神社を後にするのでした。
田村市 磯前神社 スポット情報
住所 | 福島県田村市常葉町早稲川上遠野232 |
交通・駐車場 | 磐越東線を大越駅付近から東へ県道112号線を進む 磯前神社の手前に10台ほど停められそうな駐車場があります |
見どころ | 神社建築として貴重な懸造りの社殿 |
ホームページ | 磯前神社 – 田村市 |
地図
この情報は編集時の情報です。内容によっては現在と異なる場合がございます。予めご了承ください。
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