2016年4月に日本遺産に認定された、未来を拓いた「一本の水路」。
前回の開成山公園と五十鈴湖編に続き、今回は猪苗代湖周辺を訪れました。
十六橋水門
国道49号線、猪苗代町から会津若松市方面へ下ると、金の橋・銀の橋という名前の橋があります。
この橋は、猪苗代湖から日橋川へと流れる入口に架かっており、金の橋からチラリと姿を覗かせるのが、十六橋と十六橋水門。
場所は分かっていても、入口がちょっと分かりにくくなっています。
金の橋・銀の橋それぞれの手前に北方向へ曲がる道がありますが、車でお出での方は、銀の橋と会津レクリエーション公園の間にある道から行った方が駐車場所もあり良いでしょうね。
猪苗代町からお出での際は、会津レクリエーション公園から引き返してきた方が分かりやすいかもしれません。
あいにく、看板が古くなって見つけにくくなっていますが、写真の看板を目印に手前を左折してみてください。
猪苗代湖から日橋川を通り流れ出る猪苗代湖の水位を調節し、会津若松市、郡山市それぞれの水を確保するために、造られた水門。
なぜ水門が十六門あるのかは調べられませんでしたが、十六橋の由来、弘法大師(空海)が十六の塚を築いたということになぞらえて、造られたのかもしれませんね。
日本遺産の構成要素としてだけではなく、近代化産業遺産としても、日本三大疏水の一つ安積疎水の工事が始まった始点としても重要な施設であると言えます。
また、この十六橋は薩摩軍の進撃を阻止するために会津軍による破壊が行われたり、旧滝沢本陣から戸ノ口原へと向かった白虎隊が応戦した戊辰戦争の舞台ともなっており、歴史的にも重要な場所であったことを伺わせます。
沼上発電所
同じく国道49号線を猪苗代町から郡山方面へ上ると、磐梯熱海温泉の手前に沼上発電所があります。
入口の看板には、沼上発電所瀑布の文字が。
猪苗代湖との落差から流れ落ちる水は、水力発電にも利用され、この沼上発電所は、安積疎水に関する水力発電所(竹之内発電所、丸守発電所)の中でも最も古い明治32年に造られました。
水路のトンネル入口にはレンガ貼りが施され、当時の風情も感じることができます。
福島県観光キャンペーン「アフターDC」の際には、2016年4月~6月の間に月1回の特別公開が行われたそうで、水力発電の仕組みや当時の設備など、興味をそそりましたが、2017年は予定が無いようなので…、外観から建設当時の雰囲気を味わいました。
マイナスイオンも浴びれるかな?
日本遺産 未来を拓いた一本の水路は、37の構成文化財があります。
その他の構成文化財や日本遺産ストーリなど詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
※2017年5月末 郡山市郡山公会堂が追加認定されたことにより、構成文化財は38ヵ所となりました。
ホームページ:日本遺産 – 郡山市観光協会,いなわしろこ Lake of the Heart,日本遺産 – 文化庁
日本遺産 未来を拓いた「一本の水路」 地図
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