参道入口を望むと、立派な仁王門。
仁王門に祀られていたというケヤキ造りの金剛力士像は国重要文化財に指定。
大切に保管され、現在はパネルでの展示となっています。
門をくぐると石段の向こうに、日本遺産 会津の三十三観音めぐり、会津三十三観音の29番札所「雀林観音堂」を望むことができます。
会津では会津坂下町恵隆寺に次いで二番に古いお寺。
石段から目前にすると全体が見えにくいのですが、横に回るとその大きさにも驚きます。
また、会津で唯一の三重塔は、バランスのとれた全体の見た目だけでなく、大きな屋根を支える手先という組み物など細部にも当時の素晴らしい技術を見ることができます。
建築物の素晴らしさに思わず目を奪われてしまいましたが、今回の目的は、会津五桜のひとつである虎の尾桜。
2017年4月29日には、満開の状態を楽しむことができました。
二重・三重に重なる真っ白い花びらが特徴的で、観賞用に改良されてきた200種以上あるサトザクラ(オオシマザクラ系)群のひとつだそう。
諸説ありますが、花の中から細い弁が出ることから、虎の尾との名があります。
また、11月中旬~下旬にはイチョウの黄葉も見頃を迎えるそうで、秋に訪れるのも良さそうですね。
ホームページ:会津美里町-法用寺,会津美里町観光協会-法用寺,極上の会津プロジェクト協議会-日本遺産 会津の三十三観音めぐり
法用寺から直線距離で約500m、道のりでおよそ1.4kmの場所にもう一つ会津の桜 千歳桜があります。
満開を若干過ぎてしまっていたため、紅色が薄くなってしまいましたが、濃紅色の花を咲かせるニヒガンザクラ。
約10mにもおよぶ枝張りは遠くからも見えるほか、田んぼや畑など見晴らしの良い場所に佇む姿も素晴らしい。
近づくと樹齢約800年ということで、幹の大きな損傷が気になりますが、それを補うように立派に花を咲かせていました。
桜の開花に合わせて作物の種を蒔く時期を決めていたことから「種蒔桜」とも呼ばれています。
私が訪れた時は夕刻も近かったので車通りもなかったのですが、道幅が狭く駐車場もないので停車する際には周囲の状況等にご注意ください。
ホームページ:会津美里町-千歳桜
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