会津地方には、350年以上前から愛されてきた「会津の桜」があり、古くは、寛文元年(1666年)の「会津風土記」や文化六年(1809年)の「新編会津風土記」にも記されてきた桜があります。
その桜は、 猪苗代町 樹齢約1100年の「大鹿桜 」、会津美里町「虎の尾桜」 (虎の尾桜は、大同3年(808年)に植えられたと伝えられ、何代か世代交代していると考えられています)と伊佐須美神社のご神木樹齢約100年「薄墨桜 」、会津坂下町「杉の糸桜 」(杉の糸桜は、天正年間(1573年~1592年)に植えられたものの二代目といわれています)、そして、会津若松市 樹齢約650年の「石部桜」の五つが挙げられ、「会津五桜 」と呼ばれています。
※会津五桜それぞれの案内は、各テキストリンクをご参照ください。
そして今回、2018年4月15日に改めて会津若松市の石部桜に訪れてみました。
2013年にNHK大河ドラマ「八重の桜」オープニングにも登場したことで、より注目も集まった石部桜ですが、住宅地の裏手にあるため、駐車場は少し離れています。
福島県立会津学鳳高等学校の東側にある、会津若松市民ふれあいスポーツ広場が石部桜臨時駐車場となっていますので、車でお越しの際は、こちらを目指してお出でください。
駐車場からは約1km。
道路沿いには案内板が設置してあるので、案内板に添ってお出でください。
(住宅地を通ってもあまり距離が変わらないほか、狭い道のため、車の往来が危険です。)
住宅地の裏手、北側の田んぼが広がる場所に出ると、ひと際大きな桜の木が現れます。
田んぼの中にあることで、大きく見えますが、他の1本桜に比べると樹高11mと低くなっています。
八重の桜のオープニングを見た方には少し違う桜に見えてしまうかもしれません。
しかし、石部桜の魅力は北側から回り込んで初めて知ることができるのです。
大きな枝を支える支柱をくぐり、回廊の奥までぜひ進んで観てください。
そして、八重の桜のオープニングと同じ方向から見たあの、石部桜が姿を現します。
この石部桜は、根元から10本の幹に枝分かれし、その幅は約20mにもなるそう。
この幹を支えるために大きく太くなった根にもパワーを感じることができます。
残雪の残る会津の山々に囲まれて、咲き続ける会津五桜のひとつ、石部桜の魅力を改めて感じてきました。
2014年4月27日の観桜では、散り始めていましたが大きく横に広がる枝張りやそれを支える木の根にパワーを感じてきました。
会津若松市では、ハッシュタグ「#会津さくら」を使って、会津の桜情報を発信する取り組みを行なっています。
皆さんも、会津若松市内の桜を投稿し、この取り組みに参加してみてはいかがですか?
石部桜 スポット情報
見ごろ期間 | 4月中旬~下旬 |
住所 | 福島県会津若松市一箕町大字八幡三島 |
交通・駐車場 | 会津若松市国道49号線から千石通り、会津学鳳高校の交差点から飯盛山方面へ。 セブンイレブン会津北滝沢2丁目店を南へ曲がると、石部桜臨時無料駐車場があります。 そこから石部桜まで徒歩約1km |
見どころ | 住宅地を抜けると田んぼが広がり、ぽつんと石部桜が存在感を放つ。 枝張りや幹も素晴らしい。 |
ホームページ | 会津若松市指定文化財 – 会津若松市 石部桜 – 会津若松観光ビューロー |
地図
この情報は編集時の情報です。内容によっては現在と異なる場合がございます。予めご了承ください。
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