会津若松市の東部に位置し、戊辰戦争の際、猪苗代から鶴ヶ城を目指し戸ノ口堰洞穴を通り飯盛山へと逃れてきた白虎隊士。
飯盛山の中腹には、自刃した白虎隊十九士の墓があり、150年が経過した現在も多くの方が参拝に訪れます。
飯盛山の中腹ということで参道は長い石段を上りますが、スロープコンベア(有料)を利用することもできますので、体力に自信がない方でも訪れやすくなっています。
※飯盛山スロープコンベア 会津観光開発株式会社 – 会津若松観光ビューロー
石段を上りきり、右手へ向かった先にある白虎隊自刃の地では、会津若松市内を見渡すことができるほか、天気の良い日には鶴ヶ城を望むことができます。
当時とはまるで様子が違う会津若松市内ですが、飯盛山から望む鶴ヶ城は、公園内から見上げる時とは違った感情がこみ上げてきそうですね。
白虎隊の墓には線香が上げられ、会津藩殉難烈婦の碑、松平容保の碑などのほか、ローマ碑やドイツ碑など白虎隊に贈られた記念碑も置かれていました。
また、飯盛山中腹から戸ノ口堰洞穴へと向かう途中には、国指定重要文化財に指定されている旧正宗寺三匝堂(円通三匝堂)があります。
円通三匝堂(えんつうさんそうどう)は、その外観などから「会津さざえ堂」の名前で知られています。
スロープが続く内部は、一方通行で人とすれ違うことなく降りてくることができ、その参道には西国三十三観音像が安置されています。
正宗寺というお寺があった当時に、住職の僧郁堂が考案したという六角形の構造は建物を支える中心の6本の柱からも見てとれますが、最上階の天井や外部の搭屋の形状からも見れますので、建築物としても興味深いですね。
天井のパノラマ写真でその雰囲気を味わっていただければ幸いです。
そして飯盛山の入口付近には、会津の歴史を伝えるために個人が建てた「白虎隊記念館 」もあり、より会津、飯盛山の歴史を知ることができます。
※2014年3月掲載から2019年3月会津さざえ堂の写真を追加し再編いたしました。
飯盛山 スポット情報
住所 | 福島県会津若松市一箕町 |
交通・駐車場 | 会津若松市営観光客用飯盛山駐車場(無料) |
主なイベント | 毎年4.24・9.24 白虎隊墓前祭 |
見どころ | 白虎隊の魂が眠る地として、白虎隊十九士の墓があるほか、白虎隊記念館がある。 国の重要文化財指定「旧正宗寺三匝堂(円通三匝堂・会津さざえ堂)」には、西国三十三観音像が安置され、三十三観音参りができる。 |
ホームページ | 日本遺産 会津の三十三観音めぐり |