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深緑の杉林に映えるイチョウの黄葉 古殿町 古殿八幡神社

流鏑馬の里古殿町の舞台ともいえる古殿町古殿八幡神社

例年10月の例大祭には、鎌倉時代から800余年受け継がれてきた笠懸・流鏑馬の神事が行われることでも有名な古殿八幡神社ですが、2020年は残念ながらCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)の感染拡大防止対策のため、春の流鏑馬大会春の陣と共に中止となってしまいました。

古殿町 古殿八幡神社

しかしながら、まだまだ魅力が潜んでいる古殿八幡神社を探ってきました。

もくじ

飛翔狛犬

福島県県南地方には、明治から昭和にかけてつくられた芸術性の高い「狛犬」が多数存在し、当サイトでも石川町石都々古和気神社に訪れた際に、少しだけ紹介させていただきました。

“石川町市街地は石川五山(石尊山、八幡山、源平山、地蔵山、薬王山)に囲まれ、中心部に流れる北須川・今出川の桜並木は、江戸時代から「桜谷」と称されてきたそうです。”

そして、古殿町の古殿八幡神社狛犬は、名工小林和平によって彫られたもので、浅川町の石工、小松利平・寅吉親子の弟子にあたる人物だそう。

古殿町 古殿八幡神社

小松利平の高い石工技術が弟子の寅吉、小林和平に受け継がれ、飛翔狛犬と呼ばれるほど、芸術的な狛犬となっています。

福島県県南地方振興局では、しらかわ(県南)地方の「狛犬」 の調査を進めており、白河市・西郷村・中島村・矢吹町・棚倉町・鮫川村などで確認されているそうなので、飛翔狛犬巡りも良いですね。

イチョウ

飛翔狛犬から視線を右手に移すと、この時期綺麗に黄葉したイチョウが目を惹きます。

古殿町 古殿八幡神社

例年11月上旬~中旬に黄葉の見ごろを迎えるイチョウは、今回訪れた目的のひとつでした。

古殿町 古殿八幡神社

福島県内にはざっと調べただけでも約20本の県指定、市町村指定ほか、推定樹齢300年超え、樹高30mを越えなど著名なイチョウの木が続々と出てきました。
樹高30m越え:田村市鹿山神社のいちょう、喜多方市長床の大イチョウ、南会津町古町の大イチョウ、郡山市夏出の大イチョウ、田村市長源寺の大イチョウ、南相馬市阿弥陀寺の大イチョウなど。推定樹齢300年超え:猪苗代町都沢の大イチョウ、会津若松市赤井の大イチョウ、塙町薬王寺薬師堂の大いちょう、相馬市諏訪神社の大イチョウ・正西寺の大イチョウ、田村市常光寺のいちょうなど。その他:新地町白幡のいちょう、伊達市称名寺の大銀杏、二本松市塩沢のイチョウ、飯舘村常念寺のイチョウ、昭和村喰丸小の大イチョウ、いわき市東光寺の大イチョウなど。
詳細は、福島県ホームページふくしまの巨人たち 等をご参照ください。

数ある大イチョウはポツンと1本だけ存在していることも多いのですが、国道349号線を走行中、そろそろかなと辺りを伺っていると、林の陰から黄葉したイチョウが現れる様子には感激しました。

この緑の杉林が黄葉したイチョウと良いコントラストとなり、高さ約25mのイチョウの存在感をより際立たせているようです。

緑の文化財

門をくぐり本殿へと訪れると、樹高35mにも及ぶ14本のスギの古木で取り囲まれた境内は、厳かな雰囲気に一変します。

古殿町 古殿八幡神社

この古殿八幡神社の森は、福島県緑の文化財 – 福島県森林計画課 に指定されています。

その様子は、離れた場所からでも分かるほど。

古殿町 古殿八幡神社

古殿八幡神社の森は神域を守り、そしてイチョウの木までも守っているようですね。

まとめ

2020年の秋は例大祭が行われず残念でしたが、古殿八幡神社には飛翔狛犬をはじめ、イチョウ古殿八幡神社の森など見どころも多くありました。

古殿町 古殿八幡神社

また、訪れた当日も多くの参拝者が訪れ、この時期しか楽しめないイチョウの黄葉も合わせて楽しむのも良いですね。


古殿町 古殿八幡神社 スポット情報

見ごろ期間 通年、イチョウ紅葉時期:11月上旬~中旬
住所 福島県石川郡古殿町山上古殿38
交通・駐車場 古殿町国道349号線沿い、古殿町市街地から平田村へ抜ける途中にあります。
神社前に駐車スペースあり
料金
見どころ 高さ約25mにも及ぶイチョウをはじめ、緑の文化財に指定されている杉の木などの自然や飛翔狛犬
関連イベント 2020.10中止 古殿八幡神社例大祭
2019.11.3 みやもとイチョウ祭り
2020.5中止 流鏑馬大会春の陣
ホームページ 古殿八幡神社 – 古殿町

地図

この情報は編集時の情報です。内容によっては現在と異なる場合がございます。予めご了承ください。

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