昭和46年福島県指定重要文化財に指定されている南会津町の旧南会津郡役所。
明治18年に建設された擬洋風建築の建物を、地元住民らの運動によりに約半年の期間をかけ、曳家にて移築したそうです。
また、象徴的なエメラルドグリーンの外壁は補修されたものだそうですが、赤い屋根とマッチした鎧張りの外壁となっています。
建物内部に入ると、時代を感じる建具や床ですが、造りはしっかりとしており、ホールの先には雪国では珍しい中庭があります。
中庭を挟んだ向かい側には、当時の郡長室が再現。机から入口を望むと、部下を従えた気分にも浸れます。
また、机の脇には寄贈されたという、第14代南会津郡長の大礼服もあり当時を偲ばせます。
施設内には、南山御蔵入騒動の歴史や約300年前の高札展示も。
高札は、墨で文字が書かれた場所以外が風化し、残った文字が浮かびあがっているという、珍しいものでした。
扇形のステンドグラスや窓ガラスは明治時代のもので、厚みもあり、良く見るとガラスの奥が歪んでいるのが分かります。
蘇芳色のカーテンや絨毯、ウォールナット色の建具など当時の格調を感じさせる建物でした。
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